名もなき家事一覧70選|夫婦で見える化して分担するコツ
「料理や洗濯は分担しているのに、なぜか自分だけ忙しい」
「トイレットペーパーや洗剤が、いつも自然に補充されていると思われている」
「家事をお願いしても、細かなところまでは気づいてもらえない」
このように感じたことはありませんか?
原因のひとつが、名もなき家事です。
名もなき家事とは、日用品の補充や在庫確認、家族の予定管理など、名前がつきにくい小さな家事のことです。
一つひとつは数分で終わります。
しかし、毎日積み重なると、大きな負担になります。
結論から言うと、名もなき家事の負担を減らすには、次の4つが大切です。
- 家事を一覧にして見える化する
- 担当者を決める
- 家事の数だけでなく負担感も確認する
- 必要のない家事を減らす
この記事では、名もなき家事70項目のチェックリストと、夫婦で責め合わずに分担する方法を紹介します。
すべての項目をやる必要はありません。
自分の家庭に関係するものだけチェックしてみてください。
名もなき家事とは?

名もなき家事とは、料理・掃除・洗濯といった分かりやすい家事の裏側にある、小さな作業のことです。
たとえば「ゴミ出し」には、ゴミ袋を持って集積所へ運ぶ以外にも、次の作業があります。
- 家中のゴミを集める
- 可燃・不燃・資源ゴミに分ける
- ペットボトルのラベルをはがす
- ゴミ出しの曜日を覚える
- 新しいゴミ袋をセットする
- ゴミ袋の在庫を確認する
最後にゴミ袋を運んだ人だけが、すべてのゴミ出しを担当しているとは限りません。
このように、家事の前後に隠れている準備・確認・片付けも、名もなき家事です。
「名前も付かないほど細かいちょっとした家事を『見えない家事』や『名もなき家事』と呼びます。」
出典:福島県伊達市「見えない家事・名もなき家事チェックリスト」
確認日:2026年7月10日
また、実際に作業するだけでなく、次のようなことを頭の中で管理する負担もあります。
- そろそろ洗剤がなくなりそう
- 来週までに提出物を出さなければならない
- 子どもの服が小さくなってきた
- 冷蔵庫に使い切りたい食材がある
- 予防接種の予約をしなければならない
こうした覚える・考える・先回りする負担も、見えにくい家事のひとつです。
ただし、家事を一覧にする目的は、相手を責めることではありません。
「こんなに自分がやっている」と勝ち負けを決めるのではなく、家庭全体の仕事を把握し、無理のない形に整えるために使います。
名もなき家事一覧70選

ここからは、名もなき家事の具体例を70項目紹介します。
家庭によって必要な家事は異なります。
当てはまる項目には「自分・パートナー・共同」と担当者を書き込んでみてください。
食事・キッチンまわり
- □ 毎日の献立を考える
- □ 冷蔵庫や食品庫の在庫を確認する
- □ 冷凍食品や食材を事前に解凍する
- □ お米を研いで炊飯器をセットする
- □ お茶や水を作って冷蔵庫に補充する
- □ 余った料理を保存容器に移す
- □ 食品の賞味期限や消費期限を確認する
- □ 食後にテーブルを拭く
- □ 椅子やテーブルの下に落ちた食べ物を掃除する
- □ 乾いた食器を棚に戻し、水切りかごを整える
買い物・在庫管理
- □ 必要な物を確認して買い物リストを作る
- □ 食材や日用品の残量を確認する
- □ 値段や内容量を比較して購入する
- □ 購入した物を冷蔵庫や収納場所へ片付ける
- □ トイレットペーパーやティッシュを補充する
- □ シャンプーやボディーソープを詰め替える
- □ 洗剤や掃除用品を詰め替える
- □ おむつやおしりふきなどの在庫を確認する
- □ 電池・電球・常備薬の在庫を確認する
- □ 空き容器や包装材を分別して処分する
洗濯・衣類管理
- □ 洗濯前にポケットの中身を確認する
- □ 裏返った服や靴下を元に戻す
- □ 色物・おしゃれ着・乾燥不可の衣類を分ける
- □ 洗濯ネットへ衣類を入れる
- □ 洗濯物を干す場所や順番を考える
- □ 乾いた洗濯物を取り込む
- □ 洗濯物を畳んで収納する
- □ 洗濯機や乾燥機のフィルターを掃除する
- □ シーツや布団カバーを交換する
- □ 季節や成長に合わせて衣類を入れ替える
掃除・片付け
- □ 掃除機をかける前に床の物を移動する
- □ 掃除機のゴミを捨てて充電する
- □ ロボット掃除機のゴミやブラシを掃除する
- □ 棚・家電・巾木などのほこりを取る
- □ 玄関に出ている靴をそろえる
- □ おもちゃや使った物を元の場所へ戻す
- □ 郵便物やチラシを確認して処分する
- □ ゴミを種類ごとに分別する
- □ ゴミ出し後に新しい袋をセットする
- □ ゴミの収集日や分別ルールを確認する
お風呂・トイレ・洗面
- □ お風呂の排水口にたまった髪の毛を取る
- □ 排水口のネットや受け皿を交換する
- □ 洗面台や鏡についた水滴を拭く
- □ 風呂ふた・椅子・洗面器を洗う
- □ シャンプーボトルの底や棚のぬめりを取る
- □ バスマットを干したり洗ったりする
- □ タオルを交換して洗濯に出す
- □ トイレットペーパーを交換する
- □ トイレの換気扇やノズルを掃除する
- □ 歯ブラシ・カミソリなどを定期的に交換する
子育て・家族管理
- □ 保育園・幼稚園・学校の持ち物を準備する
- □ 衣類や持ち物に名前を書く
- □ 配布プリントを確認して提出期限を管理する
- □ 園や学校のアプリ・連絡帳を確認する
- □ 予防接種・健診・通院の予約を取る
- □ 子どもの成長に合わせて服や靴を入れ替える
- □ お出かけ用の荷物や着替えを準備する
- □ おもちゃや絵本を整理する
- □ 家族の予定をカレンダーに登録する
- □ 誕生日・行事・贈り物などを準備する
住まい・手続き・その他
- □ 光熱費やクレジットカードの引き落としを確認する
- □ 保険・通信・サブスクなどの契約を管理する
- □ 家族のID・パスワード・重要書類を管理する
- □ 宅配便を受け取り、段ボールを処分する
- □ 返品・交換・修理の手続きをする
- □ エアコンや空気清浄機のフィルターを掃除する
- □ 防災用品の数量や使用期限を確認する
- □ 自治体・町内会・行政関係の書類を確認する
- □ 植物への水やりやペットの世話をする
- □ 季節家電や加湿器、暖房器具を準備する
以上で70項目です。
もちろん、これがすべてではありません。
車を所有している家庭なら、給油・洗車・タイヤ交換・車検の管理もあります。
持ち家なら、庭の手入れや住宅設備の点検も必要です。
まずは自分の家庭に関係する項目だけ選びましょう。
名もなき家事が負担になりやすい理由
名もなき家事が負担になりやすい理由は、作業時間だけではありません。
主に次の3つがあります。
家事として認識されにくい
トイレットペーパーを交換しても、数分で終わります。
そのため、家事として数えられないことがあります。
しかし、誰も交換しなければ次の人が困ります。
短時間で終わるからといって、負担がないわけではありません。
やったことが見えにくい
補充や整理は、終わると「何も起きていない状態」に戻ります。
洗剤が切れなかった。
提出期限に間に合った。
冷蔵庫の食材を無駄にしなかった。
問題が起きる前に対応しているため、作業したことが見えにくいのです。
覚えておく人に負担が集中する
実際の作業を分担していても、管理する人が一人だけでは負担が残ります。
たとえば、パートナーに買い物をお願いしても、毎回リストを作るのが自分なら、管理する負担は減っていません。
大切なのは、作業だけでなく、気づく・考える・準備する・片付けるところまで含めて分担することです。
名もなき家事を見える化する4ステップ

1.現在の担当者を確認する
まずは、一覧を見ながら現在の担当者を書き込みます。
担当者は、次の4つに分けると分かりやすいです。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| 自分 | 主に自分が担当 |
| 相手 | 主にパートナーが担当 |
| 共同 | 二人とも担当 |
| 不要 | 自分の家庭ではやっていない |
この段階では、分担を変えようとしなくても大丈夫です。
まずは現在の状態を知ることが目的です。
2.頻度と負担感を書き加える
家事の数だけで負担を比べると、実態と合わないことがあります。
毎日行う家事と、年に一度の家事では負担が違うからです。
次のように、頻度と負担感も書き加えてみましょう。
| 家事 | 頻度 | 主担当 | 負担感 |
|---|---|---|---|
| 献立を考える | 毎日 | 自分 | 大 |
| ゴミ出し | 週2回 | 相手 | 小 |
| 日用品の在庫確認 | 週1回 | 自分 | 中 |
| エアコン掃除 | 年2回 | 相手 | 中 |
負担感は「大・中・小」程度で十分です。
正確な点数をつける必要はありません。
3.家事の「最初から最後まで」を担当する
家事を分担するときは、一部分だけでなく、最初から最後まで任せる方法がおすすめです。
たとえば「日用品担当」なら、次の作業をまとめて担当します。
- 残量を確認する
- 必要な物をリストにする
- 購入する
- 収納する
- 容器へ補充する
- 空き容器を処分する
買い物だけをお願いしても、残量確認や補充を別の人が担当していると、名もなき家事は残ります。
「手伝う人」ではなく、その家事の責任者を決めるイメージです。
家族のパスワードや契約情報など、管理系の家事を整理したい場合は、家族のパスワード共有を1Passwordで仕組み化した方法も参考にしてください。
4.定期的にやめる家事を決める
家事をすべて公平に分けようとすると、家庭全体の負担は減りません。
分担する前に、「本当に必要な家事なのか」を考えることも大切です。
たとえば、次のような家事は減らせる可能性があります。
- 毎日畳んでいた服をハンガー収納にする
- 家族ごとにタオルの色を決める
- 洗剤や日用品の種類を減らす
- 食器や調理器具を増やしすぎない
- 毎日していた掃除を週数回にする
- アイロンが必要な服を減らす
東京都の情報でも、家事をリスト化したうえで、必要のない家事を減らしたり、家電を取り入れたりする方法が紹介されています。
参考:東京都「名もなき家事を攻略しよう!プロが教える疲れない工夫とテクニック」
確認日:2026年7月10日
夫婦で揉めずに家事を分担する5つのコツ

きっちり50対50を目指しすぎない
家事の公平さは、項目数だけでは決まりません。
仕事の時間、通勤時間、体調、育児の状況、得意不得意などによって、無理のない分担は変わります。
一時的にどちらかの負担が多くなる時期もあります。
大切なのは、完全に半分にすることではなく、二人とも納得できる状態を作ることです。
「気づいた方がやる」を基本ルールにしない
「気づいた方がやればいい」というルールは、一見公平に見えます。
しかし、いつも同じ人が先に気づく家庭では、その人に負担が集中します。
繰り返し発生する家事は、担当者や確認する曜日を決めておく方が分かりやすいです。
相手のやり方を細かく直しすぎない
家事を任せたあとに、毎回やり方を修正されると、相手も取り組みにくくなります。
衛生面や安全面に問題がなければ、多少の違いは受け入れることも必要です。
「自分と同じやり方」よりも、「最後まで担当してもらえること」を優先します。
状況が変わったら分担を見直す
一度決めた分担が、ずっと最適とは限りません。
次のようなタイミングでは、見直しが必要です。
- 転職や部署異動をした
- 残業が増えた
- 子どもが生まれた
- 保育園や学校が始まった
- 家族が体調を崩した
- 働く時間を減らした
- サイドFIREへ移行した
月に一度、10分程度でも話し合う時間を作ると、負担の変化に気づきやすくなります。
感謝は具体的に伝える
わが家では、「ありがとう」だけでなく、できるだけ内容も伝えるようにしています。
「ゴミ袋まで交換してくれてありがとう」
「病院の予約を取ってくれて助かった」
「洗濯物を片付けてくれたから、ゆっくりできた」
このように具体的に伝えると、見えにくい家事に気づいていることが相手にも伝わります。
名もなき家事そのものを減らす方法

家事分担を考えるときは、担当者を変えるだけでなく、家事の総量を減らすことも大切です。
日用品の種類を減らす
洗剤や掃除用品の種類が多いほど、在庫確認や詰め替えの回数も増えます。
家族で共用できる物はまとめると、管理しやすくなります。
使う場所の近くに置く
ゴミ袋をゴミ箱の近くに置く。
掃除用品を洗面台の下に置く。
子どもの持ち物を玄関付近にまとめる。
使う場所と収納場所を近づけるだけでも、移動や探し物を減らせます。
定期購入や通知を利用する
毎月使う日用品は、定期購入や買い物アプリのリストを使う方法もあります。
ただし、定期購入は余りすぎることもあるため、使用量に合わせて調整しましょう。
家電やサービスに任せる
食洗機、乾燥機、ロボット掃除機などは、購入費用がかかります。
それでも、長期的に家事時間を減らせるなら、家庭によっては十分な価値があります。
家事代行や宅配サービスも同じです。
すべてを自分たちで行うことが、必ずしも正解ではありません。
時短家電やサービスにお金を使う余裕を作りたい場合は、一馬力家庭が固定費を見直した順番も参考にしてください。
家事の合格ラインを下げる
毎日きれいにしなければならない。
洗濯物は必ず畳まなければならない。
食事は毎回手作りしなければならない。
こうしたルールが負担になっているなら、少し緩めてもよいと思います。
家族が困らず、安全に生活できていれば十分です。
無理しない・頑張りすぎない・比較しないことは、家事にも当てはまります。
サイドFIRE前に家事分担を考えておきたい理由

サイドFIREというと、資産額や取り崩し率、副収入に注目しがちです。
しかし、実際の生活では、家庭内の時間の使い方も重要です。
働く時間を減らすと、家にいる時間が増えます。
すると、次のような認識の違いが出ることがあります。
「家にいる時間が長いなら、家事を多くしてほしい」
「自由な時間を作るためにサイドFIREしたのに、家事ばかり増えた」
「お金の計画は話したけれど、家事や育児の話はしていなかった」
せっかく自由な時間が増えても、家事の負担が一人に偏れば、心の余裕は生まれません。
サイドFIRE前には、資産や生活費だけでなく、次のことも話し合っておきたいです。
- 家事と育児を誰が担当するか
- 働く時間が変わったら分担をどう変えるか
- 一人の時間をどのように確保するか
- 家電や外部サービスにいくら使うか
- 苦手な家事をどう補うか
わが家が目指しているサイドFIREの全体像は、地方一馬力・家族3人で45歳サイドFIREを目指すロードマップにまとめています。
また、家事・育児以外の準備については、サイドFIRE前チェックリスト96選で確認できます。
サイドFIREの目的は、働かないことだけではありません。
自分と家族が、無理なく心穏やかに暮らせる状態を作ることだと思っています。
名もなき家事を見える化することも、その準備のひとつです。
名もなき家事についてよくある質問
名もなき家事は全部で何個ありますか?
決まった数はありません。
家族構成、住まい、仕事、子どもの年齢、車やペットの有無によって変わります。
大切なのは、一般的な項目数よりも、自分の家庭にどのような家事があるかを確認することです。
家事は夫婦で半分ずつにするべきですか?
必ずしも半分ずつにする必要はありません。
家事の数ではなく、かかる時間や負担感、仕事や体調を含めて考えることが大切です。
どちらか一方だけが我慢し続けない状態を目指しましょう。
パートナーが名もなき家事に気づいてくれません
「どうして気づかないの」と伝えるよりも、担当してほしい範囲を具体的に伝える方が分かりやすいです。
たとえば、
「日用品の在庫確認から購入、補充までお願いできる?」
「ゴミを出したあと、新しい袋をセットするところまで担当してほしい」
という伝え方です。
最初から70項目すべてを話し合う必要はありません。
負担が大きい家事を一つ選び、少しずつ見直していきましょう。
まとめ|家事を見える化して時間と心の余白を作ろう
名もなき家事とは、補充・在庫確認・予定管理など、普段は見えにくい小さな家事です。
一つひとつは短時間でも、積み重なると大きな負担になります。
名もなき家事の負担を減らすポイントは、次のとおりです。
- 家事を一覧にして見える化する
- 作業だけでなく管理も含めて担当する
- 家事の数ではなく負担感を確認する
- きっちり50対50を目指しすぎない
- 必要のない家事を減らす
- 状況に合わせて分担を見直す
家事リストは、相手を責めるためのものではありません。
誰か一人の頑張りに頼らず、家族みんなが無理なく暮らせる仕組みを作るためのものです。
まずは今回の一覧から、負担に感じている家事を10個だけ選んでみてください。
見えなかった家事に名前がつくだけでも、話し合いやすくなります。
お金の余裕と同じように、時間と心の余裕も大切です。
名もなき家事を少しずつ整えながら、自分と家族に合った暮らしを作っていきましょう。
