ライフハック

【転職体験談】20社落ちても諦めなかった。29歳で東証プライム企業に転職!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

10年勤めた会社では、希望退職とリストラが繰り返され、将来がまったく見えなかった。

品質保証として責任ある仕事を続けてきたけれど、給料は10年でほとんど上がらず、心もすり減っていった。

「このままでいいのか」──そう思いながら始めた転職活動は、想像以上に厳しく、20社連続で不採用。

それでも、同僚がコア30企業に内定した姿に背中を押され、「自分を安売りしない」と決めて再挑戦した。

そして29歳、僕は東証プライム企業の内定を掴んだ。

この記事では、諦めなかった転職活動の全記録を、体験談として正直に綴ります。

いざ

いざです。X(Twitter)Youtube やってます。
お問合せ自己紹介

社会人になって間もなく訪れた不況

社会人になってすぐの頃、世界的な不況が直撃した。

勤めていた製造業の会社も例外ではなく、ボーナスは減り、昇給も止まった。

そこから先の10年間、会社はずっと厳しい状況が続いた。

ベースアップはわずか、定期昇給も実感できないほど小さく、

どれだけ頑張っても生活はほとんど変わらなかった。

品質保証(品証)の仕事を任され、

製品の安全と信頼を守る責任の重いポジションで働いていたが、

「このままでいいのか」という不安が年々大きくなっていった。

評価されても報われない現実

与えられた仕事はきちんとこなし、改善提案や業務効率化で実績を出した。

社内で高い評価をもらうこともあった。

それでも、給料も等級も役職も上がらない。

どれだけ努力しても、報われる実感がなかった。

「頑張るほど苦しくなる」──そんな感覚が、

毎年少しずつ、自分の心をすり減らしていった。

繰り返される希望退職とリストラ

やがて、会社では希望退職やリストラの話が

数年おきに出るようになった。

そのたびに社内は不安でざわつき、

「次は自分が対象になるかもしれない」という空気が漂っていた。

それでも、会社を少しでも良くしたいと、

自分にできることをやり続けた。

けれど経営は回復せず、会社の人員はどんどん減っていった。

やがて、品質保証の社員までもが現場フォローに回るようになり、

僕も夜勤対応に入ることが増えた。

その頃には、会社全体が限界に近づいているのを肌で感じていた。

そしてついに、工場の売却と移転が正式に決まった。

「もうこの会社に未来はない」と悟った瞬間だった。

「このままではダメだ」と転職を決意

リストラ、不況、終わりの見えない不安。

気づけば、守りたいと思っていた職場に、自分が縛られていた。

いざ

この会社に残っていても、もう何も変わらない。

そう思った瞬間、心が決まった。

転職しよう。

もう一度、自分の力を正当に評価してくれる場所を探そう。

最初に登録したのは、リクルートエージェントdoda

そこから、20社に落ち、1社の内定を辞退し、

それでも諦めず挑み続ける、長い転職活動が始まった。

ようやく掴んだ内定。しかし、心は揺れていた

転職活動を始めて2ヶ月、ようやく1社から内定をもらえた。

20社近く落ち続けてきた僕にとって、その通知はようやく差し込んだ光のようだった。

けれど、条件を見た瞬間、胸の奥がざわついた。

勤務地は遠く、年収は残業込みでようやく400万円

仕事内容も、自分が本当にやりたい仕事とは違う。

いざ

このまま入社して、本当に納得できるのか?

自問自答を繰り返す日々。

そんなある休日、同僚とコメダ珈琲で朝ごはんを食べていたとき、

思いがけない出来事が起こった。

コメダの朝。震えた瞬間

その同僚とはもともと仲が良く、

休日に一緒に山へ行ったり、観光地を巡ったり、

時にはモンハンを一緒に遊ぶような関係だった。

彼もまた、僕と同じように転職活動をしており、

20社近く受けてすべて落ち、まさに全滅状態。

それでも彼は笑って、

同僚

諦めねー! 俺はまだ転職活動やる!2週目だ!

と力強く言っていた。

その日も、互いの進捗を話しながら、

「次はどこ受けようか」なんて会話をしていたとき、

彼のスマホにメールが届いた。

画面を見つめて数秒の沈黙。

そして彼は、少し震える声で言った。

同僚

……受かった。コア30の企業から内定もらった。

その瞬間、僕は言葉を失った。

胸の奥から、熱いものが込み上げてきた。

あれほど落ちても、諦めずに挑み続けた彼が掴んだ内定。

その瞬間を目の前で見て、心の底から感動した。

「自分は本当にこれでいいのか」

同僚の喜ぶ姿を見ながら、心の中で何かが動いた。

彼のように本気で挑み続けた人が報われた一方で、

僕は“内定をもらえた安心感”に逃げようとしていた。

いざ

自分は、本当にこれでいいのか?

そう思った瞬間、答えは出ていた。

僕も、もう一度本気で挑もう。

その帰りに、内定を辞退した。

あのコメダの朝が、僕の人生を変えるターニングポイントになった。

再スタート。面接の受け方が変わった

そこからの僕は、「どうすれば受かるか」ではなく、

「企業が求めているのはどんな人材か」を考えるようになった。

面接では、暗記した答えを並べるのではなく、

相手の話を聞き、自分の言葉で伝えるようにした。

少しずつ、“本音で話せる自分”が戻ってきた。

印象に残った質問──「やりがいか報酬か」

最終的に応募したのは、東証プライム上場企業

選考の流れは、

  • 一次面接(人事)
  • SPI試験(Web)
  • 二次面接(所属部課長クラス)
  • 最終面接(役員)

その二次面接でのやり取りを、今でもはっきり覚えている。

面接官

あなたは仕事に“やりがい”を求めますか?
それとも“報酬”ですか?

少し前の僕なら、相手の顔色を伺って

「やりがいです!」と即答していたと思う。

でも、このときの僕は違った。

いざ

どちらもです。

そう、はっきり答えた。

いざ

やりがいだけでは生活は続きません。
でも報酬だけでは、心が動かない。
働く以上、どちらも大切にしたいと思っています。

面接官は少し驚いたように笑みを浮かべ、

「いい答えですね」と言ってくれた。

その瞬間、「ようやく自分の言葉で話せた」と確信した。

結果通知──本音で挑んだ先に待っていたもの

数日後、エージェントを通して届いたメール。

そこには、念願の文字が並んでいた。

『内定』

条件は、これまでのどの企業よりも良かった。

年収は260万円 → 410万円にアップ。

勤務地も希望通りで、仕事内容も自分の経験を活かせる内容だった。

あの二次面接で、本音を言えたことがすべての転機だったと思う。

「やりがいか報酬か」──その問いに、

“どちらも”と答えられた自分に、初めて誇りを持てた。

転職後に変わったもの、変わらなかったもの

入社後、まず驚いたのは待遇の違いだった。

年収は大幅に上がり、残業代・ボーナス・福利厚生も明確。

「頑張ればしっかり評価される」という実感があった。

もちろん、新しい環境にも大変さはある。

覚えることも多く、責任も重い。

けれども、今の僕は胸を張って言える。

いざ

自分の意思で選んだ場所で働いている。

それが、前職との一番の違いだと思う。

転職で学んだ3つのこと

  1. 自分を安売りしない勇気を持つ
    妥協して内定を受けていたら、今の自分はいなかった。
    「安定」より「納得」を選んだことで、人生が動き出した。
  2. 諦めない人が、最後に報われる
    あのコメダの朝で見た光景が、今でも支えになっている。
    20社落ちても、21社目で人生は変わる。
  3. 本音で話すことが、最大の武器になる
    面接で「どちらもです」と言えたのは、自分を取り戻した証。
    転職活動は、自分の言葉で生き方を選び直す時間だと思う。

これから転職を考えているあなたへ

もし今、

「頑張っても報われない」

「このままでいいのか」と感じている人がいたら、

その気持ちは決して間違っていない。

会社を辞めることは逃げではない。

“自分を取り戻す選択”だ。

転職活動は苦しい。落ちるたびに心が折れそうになる。

でも、行動を止めなければ必ず変わる。

たとえ小さな一歩でも、それが未来を動かす力になる。

僕は、諦めなかった。

そして今、胸を張って言える。

いざ

あのとき妥協しなくて、本当に良かった。

最後に──あの日のコメダを思い出して

休日の朝、コーヒーの香りに包まれながら、

同僚が「受かった!」と笑ったあの瞬間。

あの日、僕は他人の成功を羨ましく思うよりも、

心の底から“希望”を感じた。

人の頑張りは、見ている人の心も動かす。

そしてその感動が、次の挑戦者を生む。

今度は僕の番だ。

この記事が、どこかで誰かの背中を押すきっかけになれば嬉しい。

締めの一文

  • 20社落ちても、諦めなければ人生は変わる。
  • “安売りしない勇気”が、未来を動かす。
節約で“心の余裕”をつくる方法|年収260万円から学んだお金の好循環【体験談】節約は我慢ではなく、“心の余裕”をつくる第一歩。年収260万円から人生を立て直した筆者が、節約で自由と稼ぐ力を手に入れた「お金の好循環」を体験談で解説します。...
【実体験あり】従業員持株会はやめた方がいい?2年間加入して分かったメリット・デメリット 就職して早々、加入をすすめられることがある従業員持株会。 会社はお得な奨励金制度やみんな入っているからといった理由で勧誘してきま...
【休職体験談】灰色の世界から抜け出して、僕がサイドFIREを目指す理由 仕事も家事も育児も頑張ってきたけれど、気付けば心も体も限界で休職に追い込まれた。 灰色の世界をさまよった僕が「サイドFIRE」と...
【僕が投資を続ける理由】くだらない毎日から自由になるために僕が投資を続ける理由は「将来のため」ではない。サラリーマンとして意味のない日々から抜け出すため。独身時代の資産でNISAを満たし、家族とは線を引いて自由を得る——これは僕の生き方の話だ。...
サイドFIREする前にやること12選【実体験】配当金→オルカン移行中の僕がやっている準備録サイドFIRE前の筆者が、実体験にもとづく12の準備を公開。生活費、防衛資金、住まい(住宅ローン/賃貸)、配当金→オルカン移行、税金・社会保険、家族の合意、プレFIRE体験まで、後悔しないために。...
【初心者向け】僕が新NISAをオルカン一本に決めた理由 新NISAが始まり「S&P500とオルカン、どっちで積立するべき?」と悩む方は多いと思います。 僕は非課税枠1,800万...
こちらの記事もおすすめ