新NISANISAは攻めの剣、iDeCoは守りの盾|僕が2つの制度をこう使い分けている理由
※本記事は投資助言ではありません。
※制度や税制は、2026年6月23日時点で確認した情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
新NISAとiDeCo。
どちらも資産形成に使える制度ですが、僕の中では役割がまったく違います。
結論から言うと、
新NISAは攻めの剣。
iDeCoは守りの盾。
こう考えています。
新NISAは、自由度が高い制度です。
必要になれば売却できます。
将来の選択肢を残しながら、資産形成を進めやすいです。
一方で、iDeCoは原則60歳まで引き出せません。
これはデメリットとして語られることが多いです。
でも僕は、ここにiDeCoの強さもあると思っています。
なぜなら、暴落時に資産を崩して手元に戻す狼狽売りがしにくい構造だからです。
RPGで例えるなら、
混乱して行動がおかしくなっても、盾だけは外せない仕様。
これが、守りとしてかなり優秀だと感じています。
この記事では、新NISAとiDeCoの制度の違いを整理しながら、
なぜ僕が「新NISAは剣、iDeCoは盾」と考えているのか
をまとめます。
新NISAとiDeCo、どちらを優先すべき?
まず、僕の考えでは新NISAを優先しています。
理由は、自由度が高いからです。
僕は45歳でサイドFIREを目指しています。
そのため、60歳より前に使える資産も大切です。
たとえば、
- 働き方を変えたい
- 休職や転職に備えたい
- 家族との時間を増やしたい
- 生活費の一部を資産から補いたい
こうした場面では、原則60歳まで引き出せないiDeCoよりも、新NISAの方が使いやすいです。
僕が新NISAを主力にしている理由は、放置投資で心を整える|新NISAはオルカン一本で続ける方針でも詳しく書いています。
一方で、iDeCoを不要だとは思っていません。
僕は毎月5,000円だけ、iDeCoも積み立てています。
大きく老後資金を作るというより、守りの盾として最低限装備している感覚です。
新NISAとiDeCoの違いをシンプルに比較
まずは制度の違いを、ざっくり整理します。
| 項目 | 新NISA | iDeCo |
|---|---|---|
| 主な目的 | 幅広い資産形成 | 老後資金づくり |
| 税制メリット | 運用益が非課税 | 掛金が所得控除、運用益が非課税、受取時にも控除あり |
| 引き出し | 売却して現金化できる | 原則60歳まで引き出せない |
| 自由度 | 高い | 低い |
| 最低金額の目安 | 金融機関や商品による | 月5,000円から |
| 僕のイメージ | 攻めの剣 | 守りの盾 |
新NISAは、運用益が非課税になる制度です。
2024年からの新NISAでは、非課税保有期間が無期限になり、年間投資枠は最大360万円、非課税保有限度額は最大1,800万円になっています。
また、NISA口座の商品を売却した場合、翌年以降に売却した商品の簿価分だけ非課税枠を再利用できます。
詳しくは、金融庁の公式サイトで確認できます。
出典:金融庁「NISAを知る」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/know/
確認日:2026年6月23日
iDeCoは、自分で掛金を出して、自分で運用する私的年金制度です。
掛金は全額所得控除の対象になり、運用益も非課税です。
受け取るときも、一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除の対象になります。
ただし、老後資金づくりを目的とした制度なので、原則60歳まで資産を引き出せません。
詳しくは、iDeCo公式サイトで確認できます。
出典:iDeCo公式サイト「iDeCoのメリット」「よくあるご質問」
https://www.ideco-koushiki.jp/guide/good.html
https://www.ideco-koushiki.jp/faq/
確認日:2026年6月23日
どちらが上という話ではありません。
制度の性格が違うだけです。
新NISAは「攻めの剣」だと考えている理由

僕にとって、新NISAは資産形成の主力です。
理由は、自由度が高いからです。
新NISAは、必要になれば売却できます。
もちろん、投資なので元本割れする可能性はあります。
それでも、
- いつ積み立てるか
- いくら積み立てるか
- いつ売却するか
- 何に使うか
を自分で決めやすいです。
サイドFIREを目指す僕にとって、この自由度は大きいです。
サイドFIREは、完全に働かない生き方ではありません。
生活費の一部を資産から補いながら、自分に合う働き方を選ぶイメージです。
そのため、60歳より前に使える資産も必要になります。
サイドFIREまでの全体像は、地方一馬力・家族3人で45歳サイドFIREを目指すロードマップにまとめています。
新NISAは、未来の選択肢を広げてくれる制度です。
だから僕は、攻めの剣だと考えています。
新NISAの分かりやすさも武器になる
僕は、新NISAの「分かりやすさ」も大事だと思っています。
投資を続けるうえで、分かりやすさはかなり重要です。
よく分からない制度や商品は、暴落時に不安になりやすいからです。
- 本当に続けていいのか
- 何か見落としていないか
- 今すぐやめた方がいいのではないか
こういう不安が出てきます。
僕の場合、新NISAは仕組みを理解しやすいです。
運用益が非課税。
必要になれば売却できる。
使い道も自由。
この分かりやすさがあるから、相場の上下にも振り回されにくいと感じています。
投資を続けるためのマイルールについては、【いざ流】投資のマイルール5選|株70%×現金30%で“感情を排除する”運用術でも整理しています。
iDeCoは「守りの盾」として最低限装備している
一方で、iDeCoはかなり控えめに使っています。
僕のiDeCoは、毎月5,000円です。
iDeCoは月5,000円から始められます。
掛金は1,000円単位で設定できます。
ただし、拠出できる上限は、会社員・公務員・自営業などの加入区分によって異なります。
詳しくは、iDeCo公式サイトの加入資格・掛金ページで確認できます。
出典:iDeCo公式サイト「iDeCoの加入資格・掛金・受取方法等」
https://www.ideco-koushiki.jp/guide/structure.html
確認日:2026年6月23日
僕がiDeCoを毎月5,000円にしている理由は、節税メリットを最大限取りにいきたいからではありません。
主な目的は、次の2つです。
- 制度を実際に使って理解するため
- 将来、企業型DCの移換先にするため
かなり実務的な理由です。
ただ、それでもiDeCoを持っておく意味はあると思っています。
理由は、守りになるからです。
iDeCoの弱点は「守り」に変わる
iDeCoは、原則60歳まで引き出せません。
これは、たしかに不便です。
急にお金が必要になっても、簡単には使えません。
ライフプランの変更にも弱いです。
でも、投資を長く続けるという視点では、この不便さが強みに変わることがあります。
特に、暴落時です。
相場が大きく下がったときに怖いのは、損失そのものだけではありません。
もっと怖いのは、
自分の判断ミス
です。
頭では「長期投資だから続けよう」と分かっていても、実際に資産が大きく減ると感情が揺れます。
- これ以上下がったらどうしよう
- 今のうちに売った方がいいのでは
- もう投資なんてやめた方がいいのでは
暴落時は、誰でも不安になります。
僕も例外ではありません。
だからこそ、iDeCoの「原則60歳まで引き出せない」という仕組みは、守りになります。
iDeCoは「狼狽売りがしにくい構造」そのもの
ここで言う狼狽売りとは、相場の下落に焦って資産を崩し、手元に戻してしまうことです。
正確には、iDeCoでも運用商品の変更はできます。
たとえば、投資信託から元本確保型商品へ変更するようなことは可能です。
ただし、原則60歳まで資産を引き出して自由に使うことはできません。
つまり、暴落時に不安になっても、
iDeCoの資産をすぐに崩して生活費に使う
という行動は取りにくいです。
ここが、iDeCoの強さだと思っています。
新NISAは自由度が高いです。
これは大きなメリットです。
でも、自由に売却できるということは、暴落時に売れてしまう怖さもあります。
一方で、iDeCoは触りにくいです。
動かしにくいです。
だからこそ、暴落時の自分の感情から資産を守りやすい。
僕はここに、iDeCoの本当の強さを感じています。
RPGで言うと「混乱しても盾は外せない」

RPGに例えるなら、iDeCoはこんな装備です。
キャラクターが混乱状態になる。
行動はめちゃくちゃになる。
敵に変な攻撃をするかもしれない。
味方に迷惑をかけるかもしれない。
でも、装備している盾だけは外せない。
そんなイメージです。
相場が荒れると、人間も混乱します。
普段は冷静に見えても、資産が大きく減ると判断がブレます。
そのときに、iDeCoという盾は外せません。
少し不自由です。
でも、その不自由さが守りになります。
僕にとってiDeCoは、
暴落に耐えるための制度というより、暴落時の自分を信用しなくて済む制度
です。
ここが、新NISAとの大きな違いです。
新NISAは剣、iDeCoは盾|役割が違うだけ

新NISAとiDeCoは、どちらが優れているという話ではありません。
役割が違います。
新NISAは、自由に動かしやすい制度です。
だから、将来の選択肢を広げる剣になります。
iDeCoは、自由に動かしにくい制度です。
だから、老後資金と自分の感情を切り離す盾になります。
まとめると、僕の中ではこうです。
| 制度 | 役割 | 理由 |
|---|---|---|
| 新NISA | 攻めの剣 | 自由度が高く、将来の選択肢を広げやすい |
| iDeCo | 守りの盾 | 原則60歳まで引き出せないため、暴落時の自分から資産を守りやすい |
制度のスペックだけを見ると、iDeCoの引き出せない仕組みはデメリットに見えます。
でも、投資を続けるうえでは、デメリットがメリットに変わることもあります。
それでもiDeCoを全力にしない理由
ここまで書くと、
「それならiDeCoをもっと増やせばいいのでは?」
と思うかもしれません。
でも、僕はiDeCoを全力にはしていません。
理由は、自由度が低いからです。
わが家には、これからもお金が必要になる場面があります。
- 子どもの教育費
- 生活防衛資金
- 住宅に関するお金
- 働き方を変えるためのお金
- 休職や転職への備え
- サイドFIREまでの準備資金
こうしたお金まで、60歳まで動かせない場所に入れるのは慎重に考えたいです。
節税は大事です。
でも、節税だけを見て制度を選ぶと、生活の自由度が下がることもあります。
だから僕は、iDeCoを最低限にしています。
盾は持つ。
でも、盾を重くしすぎない。
今の僕には、このくらいがちょうどいいです。
わが家の使い分け
わが家では、ざっくり次のように考えています。
| お金の目的 | 使うもの |
|---|---|
| 生活防衛資金 | 現金 |
| 60歳より前に使う可能性があるお金 | 新NISA |
| サイドFIREのための資産形成 | 新NISA中心 |
| 老後まで触らなくていいお金 | iDeCo |
| 暴落時に自分の感情から守りたいお金 | iDeCo |
新NISAは、未来の選択肢を広げるため。
iDeCoは、老後資金と自分の感情を切り離すため。
この2つを分けて考えると、かなりスッキリします。
大切なのは、制度をフル活用することではありません。
自分の生活に合う形で使うことです。
まとめ|制度よりも「自分を信用しすぎない」設計を
新NISAとiDeCoに、万人共通の正解はありません。
ただ、僕はこう考えています。
新NISAは攻めの剣。
iDeCoは守りの盾。
新NISAは、自由度が高く、将来の選択肢を広げてくれます。
だから、僕にとって資産形成の主力です。
iDeCoは、原則60歳まで引き出せません。
一見すると不便です。
でも、暴落時にはその不便さが守りになります。
狼狽売りがしにくい。
混乱しても盾を外せない。
だからこそ、iDeCoは守りの盾として優秀だと思っています。
投資で大事なのは、制度を完璧に使うことではありません。
暴落時の自分でも続けられる仕組みを作ることです。
僕は自分を信用しすぎないために、
新NISAという剣と、iDeCoという盾を持っています。
焦らず、無理せず。
自分に合う装備で、資産形成を続けていきます。
