新NISAは攻めの剣、iDeCoは守りの盾|僕が2つの制度をこう使い分けている理由
※本記事は投資助言ではありません。
※制度や税制は執筆時点の情報です。最新情報は公式発表をご確認ください。
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新NISAとiDeCo、どちらを使うべきか悩んでいる人へ
新NISAとiDeCoは、どちらも「やったほうがいい制度」として語られがちですが、
実際には性格も役割も大きく異なる制度です。
ネットでは、
- iDeCoは節税効果が高いから最優先
- 新NISAは自由度が高くて万能
といった意見をよく見かけますが、
僕自身は次のように考えています。
新NISAは「攻めの剣」、iDeCoは「守りの盾」。
この記事では、制度の細かい解説よりも、
なぜそう考え、どう使い分けているのかを正直に書いていきます。
新NISAとiDeCoの制度の違いをシンプルに整理
まずは最低限の前提として、
新NISAとiDeCoの違いを簡単に整理します。
- 新NISA
- 運用益が非課税
- いつでも売却できる
- 使い道は自由
- iDeCo
- 運用益が非課税
- 掛金が所得控除になる
- 原則60歳まで引き出せない
※どちらが優れている、という話ではありません。
あくまで「制度の性格が違う」だけです。
新NISAは「攻めの剣」だと考えている理由
僕にとって新NISAは、
資産形成の主力です。
自由度が高く、将来の選択肢を狭めない
新NISAは、
- いつ売ってもいい
- 何に使ってもいい
という自由度の高さがあります。
サイドFIREを目指している僕にとっては、
将来の不確実性に対応できる制度であることが、
何より大きな魅力です。
分かりやすさは、投資を続ける上での武器
正直に言うと、
新NISAは分かりやすくて好き。
これに尽きます。
仕組みを理解できていると、
相場の上下にも振り回されにくくなります。
iDeCoは「守りの盾」として最低限装備している
一方で、iDeCoの扱いはかなり控えめです。
僕のiDeCo運用の実態

- 毎月の積立額:5,000円
- 老後資金をがっつり作る目的ではない
主な目的は、
- 制度を実際に使って理解する
- 将来、企業型DCの移換先にする
という、かなり実務的な理由です。
暴落時に引き出せないことが、iDeCo最大のメリットだと思っている
iDeCoは
「暴落時でも引き出せないのがデメリット」
と言われることが多いですが、
僕はむしろメリットのひとつだと考えています。
相場が大きく下がったときに怖いのは、
損失そのものよりも、人間の判断ミスです。
iDeCoは「狼狽売りができない構造」そのもの
iDeCoは原則60歳まで引き出せません。
これは言い換えると、
どんな相場でも、自分で資産を触れない構造。
です。
感情が乱れやすい暴落局面でも、
売りたくても売れない。
この仕様が、結果的に資産を守ってくれます。
RPGで言うと「混乱しても盾は外せない」
RPGに例えるなら、iDeCoはこんな存在です。
- キャラクターが「混乱」状態になる
- 行動はめちゃくちゃ
- でも装備している盾だけは (呪われているため) 外せない
相場が荒れて冷静さを失っても、
資産だけは勝手に動かせない。
だからこそ、守りの盾だと考えています。
新NISAは剣、iDeCoは盾|役割が違うだけ
- 新NISA
- 自由に動かせる
- 判断次第で攻めにも守りにもなる
- iDeCo
- 動かせない
- 触れない
- だから守りに特化している
どちらが良い・悪いではなく、
役割が違うだけです。
それでもiDeCoを全力にしない理由
この「触れない安心感」は強力ですが、
同時に、
- 資金の柔軟性がない
- ライフプラン変更に弱い
という弱点もあります。
だから僕は、
盾として最低限だけ装備する
という選択をしています。
まとめ|制度よりも「自分を信用しすぎない」設計を
新NISAとiDeCoに、
万人に共通する正解はありません。
ただ、僕はこう考えています。
iDeCoは、暴落に耐えるための制度というより、
暴落時の自分を信用しなくて済む制度だと思っています。
だからこそ、
- 新NISAは「攻めの剣」
- iDeCoは「守りの盾」
この使い分けが、
今の僕には一番しっくり来ています。

