普段使う言葉を変えたら、考え方のクセとメンタルが安定した話
「言葉を変えるだけで、気持ちが楽になる」
正直、以前の僕はそんな話を信じていませんでした。
でも今は、普段発する言葉が、考え方のクセを作っていると感じています。
この記事では、
「脱サラ」という言葉をやめて「働き方を変える」と言うようになった理由と、
言葉を言い換えることで起きたメンタルの変化について、実体験ベースで書いていきます。
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普段使う言葉は、考え方のクセを作る
人は一日に、何万回も頭の中で言葉を使っているそうです。
その中でも、口に出す言葉は思考に強く影響します。
たとえば、
- どうせ無理
- もう終わりだ
- 自分はダメだ
こうした言葉を繰り返していると、
自然と「そういう前提」で物事を考えるようになります。
当時の僕は、まさにそんな状態でした。
「脱サラ」という言葉を使わなくなったきっかけ
妻に「脱サラって言うのやめて」と言われた話
ある日、いつものように
「いつか脱サラしたい」と口にしたとき、妻に言われました。
脱サラって言うの、やめてくれない?
少し強めの口調でした。
正直、その瞬間は
「そこまで言われること?」と思いました。
でも、理由を聞いて納得しました。
「脱サラ」は無意識に自分を追い込む言葉だった
妻いわく、「脱サラ」という言葉には、
- 今までの自分を否定している感じ
- 全部投げ出したいように聞こえる
- 聞いている側が不安になる
そんな印象があるそうです。
言われてみれば確かに、
「脱」には逃げや断絶のニュアンスがあります。
僕自身も、
「会社員である今の自分はダメだ」
と無意識に言い続けていたのかもしれません。
メンタルが荒れていた頃、負の言葉を言い続けていた
この話の背景には、
適応障害で休職する前後の、かなり不安定な時期があります。
当時の口癖は、
- もう限界
- 普通に働けない自分は終わってる
- 会社に人生を壊された
今振り返ると、
自分を追い詰める言葉ばかりでした。
そして、それを一番近くにいる妻に向けて
吐き続けていたと思います。
一番近くにいる人を傷つけていたかもしれない
その言葉を聞く妻は、
心配や不安を抱えながらも、何もできなかったはずです。
僕は「正直な気持ちを言っているだけ」のつもりでしたが、
言葉は感情以上に重く伝わることがあります。
妻から提案された「言い換えの訓練」
そんな中で、妻からこんな提案がありました。
気持ちは否定しないから、言い方だけ変えてみよう。
ポジティブになれ、という話ではありません。
同じ気持ちでも、言葉を少し変えるという提案でした。
気持ちはそのまま、言葉だけ変える
たとえば、
- 「もう無理」→「今は余裕がない」
- 「失敗した」→「学習コストがかかった」
事実は変えていません。
ただ、断定しない言葉に変えただけです。
実際にやっていた言い換え例
| 以前の言葉 | 言い換えた言葉 |
|---|---|
| 脱サラしたい | 働き方を変えたい |
| 会社が嫌だ | 今の環境が合っていない |
| もう無理 | 今は余裕がない |
| 失敗した | 学習コストがかかった |
| 何もできない | できないことが分かった |
最初は違和感がありましたが、
繰り返すうちに自然になっていきました。
言葉を変えたら、考え方とメンタルに起きた変化
思考が白黒つかなくなった
以前は、
「成功か失敗か」「続けるかやめるか」
そんな極端な考え方ばかりでした。
言葉を変えると、
「今は途中」「一時的な状態」
と考えられるようになりました。
妻との会話が「愚痴」から「相談」になった
言葉が変わると、会話も変わります。
- 愚痴 → 状況共有
- 不満 → 課題
- 絶望 → 次の一手
自然と、
「じゃあどうする?」という話ができるようになりました。
メンタルの回復が少し早くなった
落ち込まなくなったわけではありません。
でも、引きずる時間が短くなったと感じています。
自分を責める言葉を使わなくなっただけで、
回復のスピードが変わりました。
「働き方を変える」という言葉がしっくりきた理由
今の僕は、
「脱サラしたい」とはほとんど言いません。
代わりに、
**「働き方を変えたい」**と言っています。
この言葉には、
- 過去を否定しない
- 少しずつ変えていい
- 家族にも説明しやすい
そんな余白があります。
サイドFIREや、僕が考えている窓際FIREにも、
この言葉のほうが合っていました。
まとめ|言葉を変えるのは、自分への接し方を変えること
言葉は、
思考を作り、感情を動かし、行動を決めます。
だから、
普段使う言葉を変えることは、自分への接し方を変えること。
大きなことをしなくても大丈夫です。
まずは、ひとつだけ言い換えてみる。
それだけでも、
心の負担は少し軽くなるかもしれません。


