仕事も家事も育児も頑張ってきたけれど、気付けば心も体も限界で休職に追い込まれた。
灰色の世界をさまよった僕が「サイドFIRE」という生き方に出会い、人生を取り戻すまでの体験談を正直に書きます。
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序章 ― 会社に人生を預けられないと悟った理由
1社目で経験した3度のリストラ
最初に勤めた会社では、10年の間に3度のリストラが行われました。
「希望退職」という名目でしたが、実際には狙い撃ちのように人が辞めさせられていく光景を目の当たりにしました。
同期が25人から3人へ、昇給も絶望的な環境
気付けば、同期は25人からわずか3人にまで減っていました。
昇給もほとんどなく、働いても働いても手取りは伸びない。
「会社は個人を守ってくれない」と痛感した瞬間
「会社は個人を守ってはくれない」――そう痛感したのです。
この体験が、後の僕の生き方を大きく変えるきっかけになりました。
灰色の世界に沈んだ日々
転職後も続いたストレスと閉塞感
転職して入った2社目でも、状況は思ったほど良くなりませんでした。
転勤や人間関係のストレスが重なり、心がどんどんすり減っていきました。
年下に追い抜かれた劣等感
仕事が特別できるタイプではなかった僕は、成果を出せない焦りの中で過ごしていました。
ある日気付くと、10歳年下の同僚に等級も給料も追い抜かれていました。
その現実を突きつけられた瞬間、胸の奥がズンと重くなり、悔しさや情けなさでいっぱいになりました。
上司からの比較と心ない言葉
さらに追い打ちをかけるように、上司からはことあるごとに「君はゆとりだな」と小馬鹿にされました。
「前任者は優秀だったのに」
「君には期待していない」
そうした言葉を浴びるたびに、自分の価値が削られていくようでした。
そして訪れた休職
どんなに頑張っても報われない。
気付けば笑顔は消え、目の前の世界は灰色にしか見えなくなっていました。
そしてついに、心身が悲鳴を上げ、僕は休職に追い込まれることになったのです。
どん底からの転機
資産が与えてくれたわずかな安心感
そんな中でも、資産がある程度積み上がっていたことが、かろうじて心の支えになっていました。
「ゼロにはならない」という安心感が、細い糸のように僕を繋ぎ止めてくれました。
妻や家族の存在に救われたこと
そして何よりも、妻や家族の存在があったからこそ、何とか踏みとどまることができました。
決して順風満帆ではなかったけれど、「支え合いたい」という思いが、自分を少しずつ前へと進ませてくれたのです。
サイドFIREという選択肢
会社に依存せず生きるという考え方との出会い
そんな灰色の毎日の中で、ある日「サイドFIRE」という生き方を知りました。
会社に依存せず、生活費の一部を投資のリターンでまかないながら、あとは自分のペースで働く。
それは、これまでの「会社にしがみつく生き方」とは真逆の考え方でした。
貯金1200万円から投資と副業をスタート
当時の僕には、1200万円ほどの貯金がありました。
「このお金をただ銀行に眠らせておくだけではもったいない」
そう思い、少しずつ投資と副業を始めることにしました。
自分の人生を取り戻したいと強く思った理由
なによりも強かったのは、「自分の人生を取り戻したい」という気持ちです。
誰かと比較されることもなく、愛想笑いを無理に続けることもなく、
自分がやってみたいと思ったことに挑戦する時間が欲しかった。
サイドFIREは、僕にとって逃げではなく、光に向かって進むための選択肢でした。
環境を変えることで見えた希望
異動で職場を離れる決断
サイドFIREを意識し始めた頃、僕は職場での環境を変える決断をしました。
「このまま同じ場所にいたら、また心が壊れてしまう」――そう感じて、異動を希望したのです。
環境が変わるだけで心が軽くなった実感
異動が叶い、かつて僕を苦しめた上司や人間関係から離れられたことで、少しずつ心が落ち着いていきました。
環境が変わるだけで、あれほど重かった気持ちが和らいでいく。
その実感は、「生き方は自分で選べる」という大きな気づきを与えてくれました。
「環境を変える勇気」が自分を救った
もしあのとき勇気を出さずに、ただ耐え続けていたら――。
きっとまた同じ灰色の毎日に戻っていたと思います。
「環境を変える勇気」こそが、自分を救う一番の選択肢だったのです。
これからの歩み ― 作戦名「いのちだいじに」
命あっての物種、と心から思う
これまで無理をして働き、心も身体も削ってきました。
でも今ははっきりと言えます。命あってのものだね。
笑えなくなる毎日は二度とごめん
笑えなくなる毎日なんて、二度とごめんです。
灰色の世界へはもう戻りたくないです。
コーストFIREからサイドFIREへ、無理しない生き方へ
僕は資産3000万円台に到達し、コーストFIREを達成しました。
そしてこれからは、サイドFIREを目指しながら、自分のペースで歩んでいきます。
作戦名は「いのちだいじに」。
仕事にすべてを捧げるのではなく、
- 無理しない
- 比較しない
- 愛想笑いをやめる
そうして「自分の時間と心」を守っていきたいと思っています。
まとめ ― 同じように苦しんでいる人へ
会社は守ってくれない、無理すれば壊れる
僕はこれまでに、会社のリストラ、適応障害による休職、夫婦関係の揺らぎ……
いくつもの壁にぶつかりながら生きてきました。
その中で学んだのは、会社は守ってくれないということ。
そして、無理して働き続ければ、心も身体も必ず壊れてしまうということです。
資産形成と環境を変える勇気が人生を守る
だからこそ大事なのは、「資産形成」と「環境を変える勇気」。
お金があれば安心を支えてくれるし、環境を変えれば新しい自分を取り戻せます。
サイドFIREは逃げではなく、自分を取り戻す戦略
サイドFIREは、逃げではありません。
「自分の人生を取り戻すための戦略」だと、僕は心から思っています。
もし今、あなたが灰色の世界にいるなら――。
どうか無理をせず、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。




