就職して早々、加入をすすめられることがある従業員持株会。
会社はお得な奨励金制度やみんな入っているからといった理由で勧誘してきますが、
実際、従業員持株会ってどうなのでしょう?
年間44万円(月2万円、ボーナス10万円)、
2年で合計100万円程運用してみましたが、デメリットが僕には合わず、
解約しました。
いざです。X(Twitter)、Youtube やってます。
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先に結論を言ってしまうと、
持株会じゃなくてもここの株をぜひ買いたい!!
って会社だったらガンガン活用すればいいと思います。
従業員持株会のメリット
① 奨励金
まずは、奨励金の存在です。
会社側には「従業員に株主になってほしい」という思いがあります。
会社側は、この制度に次のような効果を期待しているからです。
- 安定株主ができる
- 働くやる気が高まる (株価上昇で社員が頑張る)
そこで企業は「奨励金」という制度を用意しました。
僕が加入していた持株会では、購入した金額の10%を会社が追加で拠出してくれました。
月10,000円買うなら1,000円出してあげるよってことです。
僕も実際これに惹かれて、積立金を月2万円、ボーナスで10万円、年間で44万円入れてました。(奨励金制度で10%分、4.4万円会社が追加で拠出してれるため、年間48.4万円)
② 値上がり益が期待できる
次にあげられるメリットは、値上がり益です。
従業員持株会という形になっていますが、自分の持っている株式の利益は当然自分のものです。
自社の株価が上昇すれば、個人でも大きな利益が狙えるという仕組みです。
③ 少額から株式を購入できる
従業員持株会は一口1,000円とかから始められるので、毎月コツコツ積み立てられます。
個人が個別株を買おうとすると、日本では1単元(100株単位)なため、
例えば、300円の株を買おうとすると、300×100 = 30,000円が必要になります。
それを1,000円からしかも従業員持株会は基本的に定額積立のため、
言うなれば、ドルコスト平均法で毎月コツコツ機械的に給料天引きされる訳です。
投資の素人が下手に大きな金額を売買するよりも、こちらの方がずっといいパフォーマンスを見込める仕組みです。
従業員持株会のデメリット
① 会社への依存度が高くなる
会社の業績が落ちた場合、株価も下落する可能性が高くなるため、保有資産が目減りすることがあります。
また、業績悪化により給与や賞与が下がる可能性も出てきます。
最悪の場合は、勤務先が倒産して収入と資産の両方を失う事態が想定されます。
投資の原則を言い表した言葉に、「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。
一つのカゴに卵を入れると落としたときに全て割れてしまいますが、別々のカゴに入れておけば、一方を落としても他方の卵は無事というやつです。
これと同様に、収入と資産の両方を依存する形になる従業員持株制度は、リスクの分散ができないというデメリットがあります。
② 株主優待はもらえない
株式投資を行う目的の一つに、株主優待を受けられることが挙げられます。
たとえば、お食事券やカタログギフト、自社商品の詰め合わせなど、多くの上場企業では株主に対してさまざまな優待を実施しています。
しかし、従業員持株制度では、株式を購入しても株主優待は受けられません。
これは、自社株の購入を個人名義の証券口座で行っているわけではなく、持株会の名義で行っているためです。
③ すぐに売却できない
従業員持株制度で購入した株は従業員個人の資産ですが、普通預金のように必要になったらすぐに引き出せないんですよ。
株を売買する際は、最低売買数量である1単元ごとになります。
個人名義の証券口座を持っている必要があり、そこに持株会の株を出庫すれば売買が可能です。
ただし、個人口座をつくるところから手続きを行うと、数週間を要することもあります。
そのため、株価が下落したので損切のために売りたい、といったことに対応するのは難しいです。
また、最低売買数量に達していない株を現金に換えたい場合は、従業員持株会を解約して買い取ってもらう手続きが必要になります。
解約した場合は、一定期間の再加入ができない、または再加入自体を認めていない会社もあります。
臨機応変な運用が難しい点は、従業員側にとってデメリットといえます。
まとめ
投資の勉強を進めていくにつれ、デメリット①の会社の依存した集中投資状態が非常に怖くなってきました。
そして、コロナショックの最中もあり、株価が数年低迷状態だったこともあり、売却を決意。
すぐに売れない状態でイライラしながらも、何とかプラスで終われ、
全額をS&P500指数のインデックス投資信託に入れ替えました。
今でもこの決断は間違っていないと思います。
ちゃんと株価も戻ってきていますが、分散されていて利回り7%を狙える、S&P500の方が好成績を出してくれたからです。
僕の体験からはこんな感じです。
本当に買いたい株がたまたま自分の会社で、従業員持株会をやっているなら十分活用できる制度だと僕は思います。