こんにちは、いざです。

インデックス投資は、積み立てる時期はシンプルです。

毎月コツコツ買う。
長期で持つ。
できるだけ余計なことをしない。

僕自身も、オルカンを中心に資産形成をしています。

ただ、資産形成を続けていると、こんな疑問が出てきました。

増えた資産は、いつ、どうやって使えばいいのか?

資産額が増えるのはうれしいです。

でも、口座の中で増えているだけでは、毎月の生活には使えません。

老後資金として使う。
サイドFIRE後の生活費にする。
家族との時間に使う。
毎月の安心感に変える。

そのためには、どこかのタイミングで投資信託を売却する必要があります。

そこで今回、僕はオルカンを自動売却して、毎月分配金のように受け取る実験を始めます。

イメージとしては、投資信託で作るセルフ年金です。

この記事では、実際の取り崩し結果ではなく、検証の目的とルールをまとめます。

実際の取り崩し金額や資産推移は、別記事で毎月更新していく予定です。

関連記事:オルカン自動売却の結果まとめ|4%ルール検証
※作成後にリンクを入れます。

なぜ4%ルールを試したいのか

今回の検証の土台にあるのは、いわゆる4%ルールです。

4%ルールとは、ざっくり言うと、資産の4%程度を毎年取り崩しても、長期的に資産が持続しやすいとされる考え方です。

もともとは、退職後の資産をどれくらい取り崩せるかを検証した研究から広まった考え方です。

代表的な研究として、トリニティスタディがあります。

参考:AAII Journal
「Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable」

トリニティスタディでは、1926年から1995年のデータを使い、株式・債券の配分、取り崩し率、取り崩し期間ごとの資産の持続性が検証されています。

URL:https://www.aaii.com/journal/199802/feature.pdf
確認日:2026年6月6日

この研究では、取り崩し率3%〜12%、取り崩し期間15年〜30年、株式と債券の配分を変えながら検証されています。

しかも、株式75%・債券25%、30年、4%取り崩しのケースでは、初期資産1,000ドルに対して、30年後の中央値が8,515ドルになっています。

つまり、取り崩したあとでも中央値では約8.5倍です。

参考:AAII Journal
「Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable」

同研究のTable 4では、株式75%・債券25%、30年、4%取り崩しのケースで、初期資産1,000ドルに対する30年後の中央値が8,515ドルと示されています。

URL:https://www.aaii.com/journal/199802/feature.pdf
確認日:2026年6月6日

正直、最初に見たときはこう思いました。

4%で取り崩しても、30年後に資産が増えているって本当?

もちろん、これは過去のデータをもとにした研究です。

未来も同じになるとは限りません。

しかも、僕の検証はトリニティスタディとまったく同じ条件ではありません。

それでも、インデックス投資の出口戦略を考えるうえで、かなり参考になる考え方だと思いました。

だから、机上の理論だけで終わらせず、実際に自分のお金で試してみます。

今回の検証は元研究と同じではありません

大事な前提として、今回の検証はトリニティスタディを完全に再現するものではありません。

条件が違うからです。

項目トリニティスタディ今回の検証
投資対象米国株・米国債などオルカン
資産配分株式と債券の組み合わせ株式100%
取り崩し年単位の取り崩し毎月の自動売却
取り崩し率初期資産に対する割合など月0.3%・年3.6%から開始
税金・コスト税金や取引コストは考慮外実際の口座で検証

なので、この記事で言いたいのは、4%ルールなら絶対に大丈夫ということではありません。

僕が試したいのは、こちらです。

オルカンを自動売却したら、毎月分配金やセルフ年金のように使えるのか。

そして、

定額取り崩しと定率取り崩しでは、実際にどんな差が出るのか。

ここを、リアルマネーで見ていきます。

今回の検証ルール

今回の検証では、オルカンを100万円ずつ用意して、自動売却を試します。

項目内容
投資対象オルカン
資産配分株式100%
投資額SBI証券で100万円、楽天証券で100万円
SBI証券定額取り崩し
楽天証券定率取り崩し
取り崩し頻度毎月
取り崩し時期毎月15日頃
検証期間約3年間を予定
目的4%ルールを参考に、セルフ年金として使えるか試す

具体的には、次のように設定しています。

証券会社検証内容設定
SBI証券定額取り崩し毎月3,000円
楽天証券定率取り崩し毎月0.3%

どちらも、ざっくり年3.6%程度の取り崩しをイメージしています。

参考:楽天証券「定期売却サービス」

楽天証券の定期売却サービスでは、金額指定・定率指定・期間指定の3パターンが案内されています。

URL:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/rfund/guide/teikibaikyaku.html
確認日:2026年6月6日

参考:SBI証券「投資信託定期売却サービス」

SBI証券の投資信託定期売却サービスでも、定額指定・定率指定・期間指定が案内されています。

URL:https://www.sbisec.co.jp/
確認日:2026年6月6日

サービス内容は変更される可能性があります。

実際に設定する場合は、各証券会社の最新情報を確認してください。

買付のスクリーンショット

なぜ年3.6%で始めるのか

本当は、年4%で自動売却したいです。

4%ルールの検証なので、できれば年4.0%で試したい。

ただ、自動売却の定率設定は、月0.1%刻みでした。

年4%を月割りにすると、約0.333%です。

でも、0.333%のような細かい設定はできません。

そのため、今回はひとまず月0.3%で設定します。

月0.3%を12か月続けると、単純計算で年3.6%です。

月の取り崩し率年換算
0.1%1.2%
0.2%2.4%
0.3%3.6%
0.4%4.8%
0.5%6.0%

4%ぴったりではありません。

でも、4%ルールに近い水準として、まずは年3.6%で試してみます。

今後は、年齢や資産状況に応じて、取り崩し率を変えてもいいかもしれません。

たとえば、こんなイメージです。

  • 若い時期は1.2%〜2.4%で控えめに使う
  • サイドFIRE後は3.6%前後で使う
  • 老後は4.8%や6.0%も選択肢に入れる
  • 公的年金が始まったら、また調整する

資産を守ることも大切です。

でも、使わないまま人生が終わってしまうのも、少しもったいないです。

だからこそ、まずは小さく試してみます。

定額取り崩しと定率取り崩しを比べます

今回の検証では、定額取り崩しと定率取り崩しを両方試します。

理由は、比較対象がある方が、自分に合う方法が分かりやすいからです。

定額取り崩しとは

定額取り崩しは、毎月決まった金額を売却する方法です。

今回でいうと、SBI証券で毎月3,000円を売却します。

メリットは、金額が分かりやすいことです。

毎月3,000円なら、家計簿にも入れやすいです。

お小遣い感覚でも使いやすいと思います。

一方で、相場が悪いときでも同じ金額を売却します。

資産が減っているときに同じ金額を取り崩すので、資産への負担が大きくなる可能性があります。

定率取り崩しとは

定率取り崩しは、資産残高に対して決まった割合を売却する方法です。

今回でいうと、楽天証券で毎月0.3%を売却します。

資産が100万円なら約3,000円。
資産が90万円なら約2,700円。
資産が110万円なら約3,300円。

このように、資産残高に合わせて売却金額が変わります。

メリットは、相場に合わせて自動調整されることです。

資産が増えれば、受け取る金額も増えます。
資産が減れば、受け取る金額も減ります。

自分で相場を見ながら、

「今月はいくら売ろうかな」
「暴落しているから売らない方がいいかな」

と考えなくても、仕組みの中で自然に調整されます。

この放置しやすさが、僕にはかなり合っていると感じています。

数ヶ月試して感じていること

まだ検証途中ですが、数ヶ月ほど自動取り崩しを試してみて、今のところは定率取り崩しの方が自分には合っていそうだと感じています。

理由は、相場を気にしすぎずに済むからです。

定額取り崩しは、毎月の金額が安定します。

これは大きなメリットです。

ただ、相場が悪いときにも同じ金額を売るので、資産が減っている場面では少し気になるかもしれません。

一方で、定率取り崩しは資産残高に合わせて売却額が変わります。

相場が良いときは多めに受け取る。
相場が悪いときは少なめに受け取る。

この仕組みなら、自分で細かく判断しなくても、ある程度は自動で調整されます。

僕個人としては、年4%を月割りで定率自動売却できるなら、それで放置でもいいのではないかと思っています。

相場がどうなっても、自動売却で毎月お金が入ってくる。

入ってきたお金は、気にしすぎず使う。

相場が悪いときは、資産が減るので売却金額も自然に減る。

この距離感が、自分には合っている気がします。

米国高配当ETFをやめた経験ともつながっています

以前は、米国高配当ETFの分配金にも魅力を感じていました。

SPYD、VYM、HDVなどを持っていた時期もあります。

分配金が入ってくるのは、やっぱりうれしいです。

売却しなくてもお金が入ってくるので、最初は「取り崩しより楽かも」と思っていました。

ただ、実際に続けてみると、気になることもありました。

そのひとつが、外国税額控除です。

外国税額控除とは、外国で課税された税金について、日本の税金と二重に負担しすぎないよう調整する制度です。

米国ETFの分配金では、米国で税金が引かれたうえで、日本でも課税されることがあります。

外国税額控除を使えば一部を調整できる場合がありますが、そのためには確定申告などの手続きが必要です。

参考:国税庁「外国税額控除」

国税庁では、外国税額控除を受けるためには、外国税額控除に関する明細書などを確定申告書に添付する必要があると案内されています。

URL:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1240.htm
確認日:2026年6月6日

僕は、できるだけ投資を放置したいタイプです。

毎年、分配金や外国税額控除のことを考えるのは、少し面倒に感じました。

そこで気づいたのが、投資信託の自動売却です。

僕が欲しかったのは、米国高配当ETFそのものではなく、毎月お金が入ってくる仕組みだったのかもしれません。

それなら、低コストの投資信託を持って、自動売却で毎月お金を受け取る形でもいい。

むしろ、放置しやすさを考えると、僕には投資信託の自動売却の方が合っているかもしれない。

この気づきも、今回の検証につながっています。

もちろん、米国高配当ETFが悪いという話ではありません。

分配金が好きな人もいると思います。

僕の場合は、管理の手間を減らして、できるだけシンプルにしたい。

そのため、オルカンの自動売却を試してみます。

新NISAでも「いつか使う」ことを考えたい

新NISAは、長期投資にとても使いやすい制度です。

僕自身も、基本的にはできるだけ長く保有したいと考えています。

ただ、新NISAだからといって、絶対に売ってはいけないわけではありません。

参考:金融庁「NISAを知る」

金融庁では、2024年からのNISAについて、商品を売却した場合、翌年以降に売却した商品の簿価、つまり取得金額の分だけ非課税投資枠が復活すると説明されています。

URL:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/know/
確認日:2026年6月6日

もちろん、短期売買をすすめたいわけではありません。

でも、老後やサイドFIREを考えるなら、いつかは使う前提で考えておくことも大切です。

増やすだけではなく、どう使うか。

ここまで考えておくと、インデックス投資がもっと生活に近づく気がしています。

検証で見ていくポイント

今回の検証では、単に資産が増えたか減ったかだけを見るつもりはありません。

次のようなポイントを記録していきます。

検証ポイント見たいこと
毎月の取り崩し金額定額と定率でどれくらい差が出るか
資産評価額取り崩しながら資産はどう動くか
累計取り崩し額いくら受け取れたか
定額と定率の違いどちらが自分に合うか
楽天証券とSBI証券の使い勝手自動売却の設定や管理はしやすいか
心理面資産を売ることに抵抗があるか
使い道毎月のお金をどう使うと満足度が高いか

特に見たいのは、数字だけではありません。

実際にやってみて、自分がどう感じるかです。

資産が減ることに不安を感じるのか。
毎月お金が入ることにうれしさを感じるのか。
定額の方が安心なのか。
定率の方が気楽なのか。

こういう部分は、シミュレーションだけでは分かりません。

だから、実際に試してみます。

取り崩したお金はどう使うのか

今回の自動売却で受け取ったお金は、生活費の穴埋めというより、セルフ年金のように使ってみたいです。

たとえば、こんな使い方です。

  • 家族で外食する
  • 子どものものを買う
  • ちょっとしたお出かけに使う
  • 自分の気持ちが軽くなることに使う
  • ブログや発信活動に使う

資産額が増えることはうれしいです。

でも、資産は使ってこそ意味がある場面もあります。

毎月少しずつ投資信託を売却して、家族との時間や日々の楽しみに変える。

これができれば、インデックス投資の出口戦略としてかなり良さそうです。

実際の結果は別記事で毎月更新します

この記事は、検証ルールの説明記事です。

実際の取り崩し金額や資産推移は、別記事で毎月更新していきます。

更新記事では、次のような表で記録する予定です。

更新月SBI定額取り崩し楽天定率取り崩しSBI評価額楽天評価額感想
2026年○月○円○円○円○円○○
2026年○月○円○円○円○円○○

結果まとめ記事では、次の内容を記録していきます。

  • 毎月いくら受け取れたか
  • 資産評価額はどう変わったか
  • 定額と定率で差は出たか
  • 自動売却の使い勝手はどうか
  • 実際に使ってみて満足度はどうか

関連記事:オルカン自動売却の結果まとめ|4%ルール検証
※作成後にリンクを入れます。

まとめ|オルカンを使いながら出口戦略を試してみる

インデックス投資は、積み立てて終わりではありません。

いつかは、増やした資産を使うタイミングが来ます。

今回の検証では、トリニティスタディの4%ルールを参考にしながら、オルカンを自動売却してみます。

目的は、4%ルールを完全に再現することではありません。

僕が試したいのは、次のことです。

オルカンを自動売却すれば、毎月分配金やセルフ年金のように使えるのか。

そのために、次の形で進めていきます。

  • オルカン100%で検証する
  • SBI証券では定額取り崩しを試す
  • 楽天証券では定率取り崩しを試す
  • 年3.6%から始める
  • 取り崩し金額と資産推移を毎月記録する
  • 自分にはどちらが合うかを確認する

数ヶ月試した感覚では、僕には定率取り崩しの方が合っていそうです。

理由は、相場に合わせて売却額が自動で変わるからです。

資産が増えれば、受け取る金額も増える。
資産が減れば、受け取る金額も減る。

この仕組みなら、相場を気にしすぎずに放置しやすいと感じています。

米国高配当ETFの分配金にも魅力はありました。

でも、外国税額控除などの手間を考えると、僕には投資信託の自動売却の方がシンプルかもしれません。

資産は、増やすだけではなく、いつか使うもの。

だからこそ、小さく試しながら、自分に合う使い方を探していきます。