こんにちは、いざです。

「FIREできるほどの資産はない」

「でも、会社に人生のすべてを預ける働き方は苦しい」

そんな会社員に伝えたいのが、僕が窓際FIREと呼んでいる考え方です。

窓際FIREとは、会社員として働き続けながら、資産と家計を土台に、出世競争や無理な残業から少し距離を置く働き方です。

仕事をしないわけではありません。

会社員としてやるべき仕事には、きちんと責任を持ちます。

そのうえで、昇進や収入だけを追いかけず、家族、自分の時間、健康も大切にします。

やることはやる。でも、人生のすべてを会社に預けない。

これが、izablogで考える窓際FIREです。

一般的なFIREの種類については、FIREの種類をやさしく比較|サイドFIRE・コーストFIREの違いも解説でまとめています。

窓際FIREとは?

窓際FIREとは、資産があることで会社への依存度を下げ、自分や家族に合った働き方を選びやすくなった状態です。

ポイントは、会社をすぐに辞めることではありません。

給与や社会保険など、会社員のメリットを残しながら働きます。

その一方で、次のような働き方からは少しずつ距離を置きます。

  • 出世のために無理を重ねる
  • 残業や休日出勤を当たり前にする
  • 家族との時間を後回しにする
  • 評価を下げないために何でも引き受ける
  • 会社の人間関係だけで人生が決まる

資産が少ないと、収入が下がることへの不安から、無理な働き方を断りにくくなります。

一方で、生活防衛資金や運用資産が育っていれば、収入が少し下がっても、すぐに生活が立ち行かなくなるわけではありません。

この余裕が、働き方の選択肢につながります。

izablog独自のFIREの考え方

窓際FIREは、一般的なFIREの正式な分類ではありません。

izablogで使っている独自の言葉です。

僕は資産形成を続けるなかで、コーストFIREとサイドFIREの間に、もう一つの段階があると感じるようになりました。

コーストFIREを達成しても、現在の生活費は働いて稼ぐ必要があります。

一方、サイドFIREでは、資産運用や副収入が現在の生活費の一部を支えます。

その間にあるのが窓際FIREです。

資産から生活費を本格的に取り崩す段階ではありません。

しかし、コーストFIREよりも資産に余裕があり、収入減や急な支出にも対応しやすくなっています。

その結果、会社にしがみつく必要が少しずつ減っていきます。

会社を辞めるのではなく働き方を選ぶ

窓際FIREの目的は、早期退職ではありません。

会社を辞める自由より先に、無理を断れる余裕を作ることです。

例えば、次のような選択が考えられます。

  • 昇進試験を受けない
  • 管理職を目指さない
  • 必要以上の残業をしない
  • 無理な出張を断る
  • 家族の事情を優先する
  • 収入より働きやすさを選ぶ
  • 転職を急がず、今の会社を利用する

出世や高収入を否定する考え方ではありません。

出世したい人は、目指してよいと思います。

ただし、全員が同じ競争に参加する必要はありません。

自分と家族が心穏やかに暮らせるなら、出世しない働き方も一つの選択肢です。

窓際FIREと窓際族の違い

窓際FIREと聞くと、「窓際族と同じでは?」と思うかもしれません。

しかし、僕が考える窓際FIREは、一般的な窓際族とは異なります。

一般的に窓際族は、会社内で中心的な役割から外れ、仕事を任されにくくなった会社員を表す言葉として使われます。

参考:コトバンク「窓際族」
確認日:2026年7月17日

違いをまとめると、次のとおりです。

比較項目 一般的な窓際族 窓際FIRE
主導権 会社側にある 自分で働き方を選ぶ
仕事への姿勢 仕事を任されにくいイメージ 任された仕事には責任を持つ
出世との関係 出世コースから外される 自分の意思で距離を置く
経済的な土台 特に関係しない 資産や家計の余裕がある
目的 消極的な状態として使われる 人生の選択肢を増やす
将来 停滞のイメージがある サイドFIREへの途中段階

窓際FIREは、仕事から逃げる考え方ではありません。

自分から仕事を放棄し、周りに負担を押しつけることとも違います。

会社員としての責任と、自分の人生を守ることを両立させる働き方です。

コーストFIRE・窓際FIRE・サイドFIREの違い

izablogでは、会社員のFIREを次のような段階で考えています。

コーストFIRE<窓際FIRE<サイドFIRE

ただし、どの段階が優れているかを比べるものではありません。

資産が現在の暮らしをどのくらい支えているか、働き方をどのくらい選べるかの違いです。

比較項目 コーストFIRE 窓際FIRE サイドFIRE
資産の役割 将来の老後資金 老後資金+収入減への備え 現在の生活費の一部も支える
現在の生活費 主に給与で稼ぐ 主に給与で稼ぐ 資産と労働収入で補う
追加投資 減らす選択ができる 続けても減らしてもよい 必須ではない
会社への依存度 比較的高い 少し下げられる さらに下げやすい
働き方 生活費を稼ぐために働く 無理を減らして会社員を続ける 短時間勤務や副業中心も選べる
資産の取り崩し 基本的にしない 原則として急いで取り崩さない 生活費の一部に使う

コーストFIREは老後資金にめどが立った状態

コーストFIREは、現在の資産をそのまま運用すれば、将来の老後資金に届く見込みが立った状態です。

老後資金のための追加投資を減らせる可能性があります。

ただし、現在の生活費は働いて稼がなければなりません。

そのため、会社員としてしっかり生活費を稼ぐ必要があります。

窓際FIREは収入減にも耐えやすい状態

窓際FIREも、現在の生活費は主に給与から支払います。

コーストFIREとの違いは、資産や現金にもう少し余裕があることです。

収入が少し下がったり、一時的に働けなくなったりしても、すぐに資金が不足しにくくなっています。

この余裕があることで、出世、残業、転勤、出張などに対して、自分の希望を伝えやすくなります。

サイドFIREは資産が今の生活費も支える状態

サイドFIREでは、資産運用や副収入が現在の生活費の一部を支えます。

そのため、会社員の給与を大きく減らしたり、退職したりする選択が見えてきます。

ただし、子持ち家庭や一馬力家庭では、必要な生活費が大きくなりやすいです。

資産3,000万円から取り崩せる金額と、家族3人の生活費の比較は、資産3000万円でサイドFIREできる?子持ち一馬力家庭で試算で詳しく計算しています。

窓際FIREで変えられる働き方

窓際FIREを目指すと、会社員を辞めなくても、少しずつ働き方を変えられます。

出世競争から少し距離を置く

出世を目指すと、責任や仕事量が増えることがあります。

もちろん、役職や収入に魅力を感じるなら、出世を目指しても問題ありません。

一方で、収入より家族との時間を優先したい人もいます。

資産に余裕があれば、昇給だけを目的に無理を続ける必要は少なくなります。

「出世しなければ失敗」という考え方から、少し距離を置けます。

無理な残業や出張を断りやすくする

収入や評価への不安が大きいと、残業や出張を断りにくくなります。

窓際FIREでは、すべてを断るのではなく、自分と家族が無理なく対応できる範囲を決めます。

必要な仕事には対応する。

しかし、家庭や体調を壊すほどの働き方は続けない。

資産は、その判断を支える土台になります。

家族や自分の時間を優先する

お金は、使うためだけのものではありません。

選択肢を作るためのものでもあります。

  • 子どもと過ごす
  • 家族の通院に付き添う
  • 家事や育児を担当する
  • 疲れたときに休む
  • 趣味やブログを続ける

こうした時間を確保できることも、資産形成の成果だと思います。

会社だけに依存しない

窓際FIREでは、収入のすべてをすぐに会社以外から得る必要はありません。

ただし、会社だけが人生の土台にならないようにします。

例えば、次のようなものです。

  • 生活防衛資金
  • 投資信託などの運用資産
  • ブログや副業の小さな収入
  • 転職に使える経験や資格
  • 家族や会社以外の人間関係
  • 低い生活費で暮らせる家計

収入源だけでなく、資産、支出、スキル、人間関係を分散させます。

会社で何かあっても、人生のすべてが崩れない状態を目指します。

窓際FIREでやってはいけないこと

窓際FIREは、「資産があるから仕事をしなくてもよい」という考え方ではありません。

次のような行動は、窓際FIREとは異なります。

  • 任された仕事を理由なく放置する
  • 同僚に仕事を押しつける
  • 遅刻や欠勤を繰り返す
  • 会社のルールを守らない
  • 意図的に評価を下げる
  • 解雇されてもよいと無計画に行動する
  • 資産額を職場で自慢する

会社員である以上、給与に見合った仕事をする責任があります。

窓際FIREで大切なのは、仕事を減らすことではなく、必要以上に自分をすり減らさないことです。

自分一人では対応できない仕事量なら、黙って抱えるのではなく、上司や周囲に相談します。

できないことを伝えるのも、仕事の一つです。

窓際FIREのメリット

窓際FIREには、会社員を続けながら得られるメリットがあります。

給与と社会保険を残せる

会社員を続ければ、毎月の給与を受け取れます。

健康保険や厚生年金など、会社員の仕組みも利用できます。

資産から生活費を大きく取り崩さずに済むため、運用を続けやすい点もメリットです。

暴落時に資産を売らずに済む

サイドFIRE後は、相場が下がっているときにも生活費が必要になります。

窓際FIREでは、生活費の大部分を給与で支払います。

そのため、相場が悪いときに資産を急いで売却する必要がありません。

ただし、投資に元本保証はありません。

金融庁も、株式や投資信託には元本割れのおそれがある一方、長期・積立・分散投資は、リスクと付き合いながら資産形成を続けるための方法だと案内しています。

出典:金融庁「資産形成の基本」
確認日:2026年7月17日

家族の変化に対応しやすい

子どもの誕生、進学、親の介護、自分や家族の体調など、生活は予定どおりに進むとは限りません。

資産と会社員収入の両方があれば、どちらか一方だけに頼るより、変化に対応しやすくなります。

完全FIREを急がず、収入を残しておくことが、家族を守る選択になる場合もあります。

サイドFIREを急がずに済む

「早く会社を辞めたい」と思いすぎると、無理な節約や投資をしてしまうことがあります。

窓際FIREという途中目標があれば、完全なサイドFIREを急ぐ必要がありません。

会社員を続けながら、資産、副収入、生活費を少しずつ整えられます。

窓際FIREの注意点

窓際FIREにも注意点があります。

資産額だけでは判断できない

同じ資産3,000万円でも、必要な余裕は家庭によって異なります。

  • 一人暮らしか子持ち家庭か
  • 共働きか一馬力か
  • 持ち家か賃貸か
  • 住宅ローンがあるか
  • 車が必要か
  • 教育費をどのくらい用意するか

資産額だけでなく、毎月の生活費と今後の予定を確認する必要があります。

我が家の実際の支出は、地方一馬力・家族3人の家計簿まとめで公開しています。

会社からの評価が下がる可能性がある

残業や転勤、管理職を断れば、評価や昇給に影響する可能性があります。

窓際FIREでは、その可能性も含めて考える必要があります。

ただし、すべてを一度に手放す必要はありません。

自分が優先したいことと、受け入れられる収入減を整理し、少しずつ働き方を調整します。

家族との話し合いが必要

自分は出世しなくてもよいと思っていても、家族は収入が下がることを不安に感じるかもしれません。

特に一馬力家庭では、働き方の変化が家族全体に影響します。

  • 現在の生活費
  • 今後の教育費
  • 生活防衛資金
  • 資産運用の方針
  • 収入が下がった場合の家計

こうした情報を見える形にして、家族と話し合うことが大切です。

窓際FIREに向いている人

窓際FIREは、次のような人に向いています。

  • ある程度の資産形成が進んでいる
  • 生活防衛資金を確保している
  • 現在の生活費を把握している
  • 会社を今すぐ辞めたいわけではない
  • 出世より家族や自分の時間を優先したい
  • 任された仕事には責任を持てる
  • 多少の収入減を受け入れられる
  • 将来的にサイドFIREを目指している

反対に、生活防衛資金がない状態や、残業代がなくなると家計が赤字になる状態では、先に家計を整える必要があります。

また、現在の職場によって心身に大きな影響が出ている場合は、窓際FIREにこだわらず、休職や転職など別の選択肢も含めて考えることが大切です。

窓際FIREを目指す5つのステップ

窓際FIREに必要な資産額は、家庭によって異なります。

大切なのは、いきなり働き方を変えることではなく、順番に土台を作ることです。

1. 毎月の生活費を把握する

まずは、毎月いくらあれば暮らせるのかを確認します。

家計簿を細かく続ける必要はありません。

固定費と年間の特別費を含め、1年間でいくら使っているかを把握できれば十分です。

生活費が分かると、収入がどこまで下がっても耐えられるかを計算できます。

2. 生活防衛資金を確保する

生活防衛資金とは、急な出費や収入減に備えて持っておく現金です。

窓際FIREでは、投資資産だけでなく、すぐに使える現金が重要です。

相場が下がっているときに、生活費のために投資信託を売らずに済みます。

3. 長期投資で資産を育てる

生活防衛資金を確保したら、新NISAなどを利用し、長期・積立・分散投資で資産を育てます。

短期間で大きく増やすのではなく、会社員収入があるうちに時間を味方につけます。

ただし、運用結果は保証されません。

想定より資産が増えない場合も考え、余裕を持った計画にします。

4. やらない働き方を決める

資産額だけでなく、どのように働きたいかを整理します。

例えば、次のようなことです。

  • 管理職は目指さない
  • 残業は月○時間までにする
  • 長期出張は難しいと伝える
  • 休日は家族と過ごす
  • 有給休暇を計画的に使う
  • 仕事を家に持ち帰らない

すべてを実現できるとは限りません。

それでも、自分の基準があると、会社の都合だけで働き方が決まりにくくなります。

5. 会社以外の小さな収入を育てる

窓際FIREでは、副業収入がなくても会社員を続けられます。

ただし、月1,000円でも会社以外から収入があると、将来の選択肢が増えます。

ブログ、スキル販売、小さな事業など、自分が続けやすい方法から始めます。

最初から大きく稼ぐ必要はありません。

無理をして副業を増やし、家族との時間や体調を崩してしまうと本末転倒です。

38歳・資産約3,700万円の僕が考える窓際FIRE

僕は現在38歳で、資産は約3,700万円あります。

妻の資産は含めていません。

家族構成は、専業主婦の妻と子ども1人。

地方で暮らす、一馬力の家族3人です。

資産3,700万円あっても、会社員を辞めて、少ない労働収入だけで家族3人が暮らすのは難しいと考えています。

まだ、働く時間を大きく減らすサイドFIREの段階ではありません。

一方で、資産があることで、以前よりも働き方を考えやすくなりました。

  • 出世だけを追わなくてもよい
  • 収入が少し下がっても対応できる
  • 家族の事情を優先しやすい
  • 会社で何かあっても、すぐに生活が破綻するわけではない
  • 将来的なサイドFIREを急がずに目指せる

資産3,700万円は、仕事を辞めるためのお金ではありません。

今の僕にとっては、会社との距離を調整するためのお金です。

会社員としての収入を残しながら、家族との時間を守る。

その間に、資産とブログを少しずつ育てる。

僕は、窓際FIREを活用しながら、45歳で運用資産5,000万円と生活防衛資金500万円を確保し、将来的なサイドFIREを目指したいと思っています。

現在の資産推移は、資産公開まとめ|45歳サイドFIREへの記録で更新しています。

まとめ|窓際FIREは人生の主導権を取り戻す働き方

窓際FIREとは、会社を辞めることではありません。

会社員としてやるべき仕事をしながら、資産を土台に、無理な働き方から距離を置く考え方です。

もう一度まとめます。

  • 窓際FIREはizablog独自の考え方
  • 一般的な窓際族とは異なる
  • 仕事をしない働き方ではない
  • コーストFIREの次、サイドFIREの手前にある
  • 給与や社会保険を残しながら働ける
  • 出世や残業だけを優先しなくてよい
  • 資産額だけでなく生活費や家族の状況も重要

FIREというと、会社を辞めることに注目が集まりやすいです。

しかし、会社を辞める前にも、資産形成によって働き方は変えられます。

やることはやる。

でも、人生のすべてを会社に預けない。

窓際FIREは、仕事から逃げるためではなく、自分と家族の人生を守るための働き方です。

完全な自由を手に入れるまで、今の生活を我慢し続ける必要はありません。

資産形成の途中から、少しずつ人生の主導権を取り戻していきましょう。

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