一馬力家庭の妻NISA|年72万円と贈与税の注意点
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※本記事は、わが家の投資方針と一般的な税制度をまとめたものです。投資や贈与に関する最終的な判断は、税務署や税理士などの専門家にもご確認ください。
「専業主婦の妻のNISAまで、夫の収入から入れるべきなのだろうか」
「夫のお金を妻名義のNISAに入れると、贈与税がかかるのでは?」
一馬力家庭で夫婦のNISAを考えると、このような疑問が出てきます。
わが家は、地方在住の一馬力・家族3人です。
僕は38歳で、現在の資産は約3,700万円。
45歳で資産5,500万円を作り、働き方を選びやすくするサイドFIREを目指しています。
結論からいうと、わが家では家計に余裕がある年に限り、妻名義のNISAへ年間72万円を目安に入れています。
ただし、毎年必ず72万円を入れるわけではありません。
住宅、車、子育て、生活防衛資金などを優先し、完全な余剰資金だと判断できた場合だけです。
妻のNISAを使う目的も、夫婦で3,600万円の非課税枠を埋めることではありません。
妻自身が、自分名義の資産と選択肢を持つことが一番の目的です。
この記事では、一馬力家庭で妻のNISAを利用する理由、年72万円としている考え方、贈与税の注意点をまとめます。
わが家の妻NISA方針

最初に、現在の方針をまとめます。
| 項目 | わが家の方針 |
|---|---|
| 家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
| 働き方 | 地方在住・一馬力 |
| 夫の資産 | 約3,700万円 |
| サイドFIRE目標 | 45歳・資産5,500万円 |
| 妻NISAの年間目安 | 72万円 |
| 2026年の投資方法 | 年初に72万円を一括投資 |
| 投資商品 | オルカン中心 |
| 第1目標 | 元本300万円 |
| 第2目標 | 元本500万円 |
| 理想目標 | 元本1,000万円 |
| 資産5,500万円への算入 | 妻NISAは含めない |
妻のNISAは、わが家全体の生活を支える可能性がある資産です。
一方で、名義も所有者も妻です。
そのため、僕が目指している資産5,500万円には、妻のNISAを含めていません。
僕自身のサイドFIRE計画は、45歳・資産5,500万円を目指すサイドFIREロードマップでまとめています。
一馬力家庭でも妻名義の資産を作る理由

わが家が妻のNISAを利用する理由は、主に3つです。
- 妻自身の資産を作るため
- 夫婦でお金の管理を共有するため
- 僕の収入が止まった場合に備えるため
妻自身の選択肢を作る
一馬力家庭では、家計のお金が働いている側の名義に偏りやすくなります。
わが家の場合も、給与収入があるのは僕です。
預金や投資資産も、何も考えなければ僕名義に偏っていきます。
しかし、妻にも妻自身の資産が必要だと思っています。
自分名義のお金があれば、次のような選択肢を持ちやすくなります。
- 働き方を自分で選ぶ
- 急な支出に対応する
- 子どもとの時間を優先する
- 僕が働けないときに家計を支える
- 老後に自分で使えるお金を持つ
以前の僕は、妻のNISAを「僕がいなくなった後の練習口座」と表現していました。
考え方の核は、今も変わっていません。
ただ、現在は妻自身の選択肢を作るための口座と考えるほうが近いです。
誰かが誰かを一方的に守るというより、夫婦それぞれが自分で動ける状態を作っておく。
そのほうが、家族全体の安心にもつながると思っています。
夫婦でお金の管理を共有する
妻のNISAを始めたことで、夫婦でお金について話す機会が増えました。
- NISAとはどのような制度か
- オルカンは何に投資しているのか
- 値下がりしたときにどうするのか
- いつまで運用するのか
- 将来どのように取り崩すのか
投資の判断をすべて僕だけが行っていると、僕に何かあったときに困ります。
証券口座がどこにあるか分からない。
何を保有しているか分からない。
いつ売ればよいか分からない。
そのような状態を避けるためにも、少しずつ夫婦で情報を共有しています。
年72万円はノルマではなく目安

わが家では、妻のNISAへ年間72万円を入れることをひとつの目安にしています。
月額に直すと6万円です。
ただし、毎月6万円を自動的に積み立てているわけではありません。
2026年は、年初に夫婦で方針を確認し、72万円を一括で投資しました。
毎月、
「今月はいくら入れる?」
「ボーナスから追加する?」
と相談する負担を減らしたかったからです。
一度投資したあとは、基本的にそのまま保有します。
ただし、年72万円を今後も必ず続けると決めているわけではありません。
家計の優先順位は、次のように考えています。
| 優先順位 | お金の使い道 |
|---|---|
| 1 | 毎月の生活費 |
| 2 | 生活防衛資金 |
| 3 | 数年以内に使う住宅・車・教育資金 |
| 4 | 家族との時間や思い出 |
| 5 | 妻のNISAを含む長期投資 |
妻のNISAは大切です。
しかし、今の家族の生活を削ってまで入れるものではありません。
年72万円を入れられる年もあれば、年36万円になる年もある。
住宅購入や車の買い替えが重なれば、投資を休む年があってもよいと思っています。
投資額を減らすことと、資産形成を諦めることは別です。
一馬力家庭の実際の収支については、地方一馬力・家族3人の家計簿まとめで公開しています。
妻NISAの目標はまず元本300万円
新NISAには、1人あたり最大1,800万円の非課税保有限度額があります。
年間投資枠は、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて最大360万円です。
新NISAでは、非課税保有限度額が1人あたり1,800万円、年間投資枠が最大360万円に拡大されています。
出典:金融庁「NISAを知る」
確認日:2026年7月18日
ただし、1,800万円は制度上の上限です。
全員が必ず目指すノルマではありません。
わが家では、妻のNISAについて次の3段階で考えています。
| 目標 | 元本 | 年72万円で入れた場合 |
|---|---|---|
| 第1目標 | 300万円 | 約4年2か月 |
| 第2目標 | 500万円 | 約7年 |
| 理想目標 | 1,000万円 | 約13年11か月 |
まずは元本300万円が目標です。
300万円を30年間運用した場合、単純計算では次のようになります。
| 想定利回り | 30年後の目安 |
|---|---|
| 年3% | 約728万円 |
| 年4% | 約973万円 |
| 年5% | 約1,297万円 |
※税金、信託報酬、実際の値動きは考慮しない単純計算です。
※毎年同じ利回りで増えることを保証するものではありません。
元本300万円でも、長い時間をかけて運用できれば、老後資金の一部になる可能性があります。
家計に余裕があれば500万円。
さらに余裕があれば1,000万円。
最初から1,800万円を目指して、今の生活を苦しくする必要はありません。
新NISAの金額別シミュレーションは、新NISAは満額投資が必要?300万円でも十分に意味がある理由で詳しくまとめています。
夫の収入から妻NISAへ入れる場合は贈与税に注意

夫の収入や夫名義の預金を妻へ渡し、妻名義のNISAで投資する場合は、贈与税について確認が必要です。
夫婦間の生活費や教育費は、通常必要と認められる範囲で、必要な都度使う場合には贈与税がかからないとされています。
一方で、生活費という名目で渡したお金でも、預金や株式などの購入資金に回した場合は、贈与税の対象となります。
生活費や教育費として贈与を受けた場合でも、預金したり株式などの購入資金に充てたりした部分は、贈与税の対象となります。
出典:国税庁「No.4405 贈与税がかからない場合」
確認日:2026年7月18日
つまり、妻のNISAへ入れるお金は、通常の生活費とは分けて考える必要があります。
年間110万円は妻が受け取った贈与の合計
暦年課税では、1月1日から12月31日までに贈与を受けた財産の合計額から、基礎控除額110万円を差し引いて贈与税を計算します。
110万円は、贈与した人ごとではありません。
贈与を受けた妻1人について、1年間に受け取った贈与の合計額で判断します。
複数の人から贈与を受けた場合は、その年に受け取った財産の合計額から基礎控除額110万円を差し引いて計算します。
出典:国税庁「No.4410 複数の人から贈与を受けたとき」
確認日:2026年7月18日
わが家の年72万円は、金額だけを見れば110万円以下です。
ただし、妻が同じ年にほかの人から贈与を受けていれば、その金額も合算します。
そのため、「年72万円だから必ず贈与税がかからない」とは断定できません。
何年分も最初から約束しない
国税庁は、毎年の贈与をその年ごとに決める場合と、最初から複数年にわたって贈与する契約を結ぶ場合では、扱いが異なると説明しています。
たとえば、「今後10年間、毎年100万円を渡す」と最初から契約した場合、契約した年に定期金を受け取る権利の贈与があったと判断される可能性があります。
毎年100万円ずつ10年間にわたって贈与することを最初から約束した場合、定期金に関する権利の贈与として扱われることがあります。
出典:国税庁「No.4402 贈与税がかかる場合」
確認日:2026年7月18日
わが家では、年72万円を10年間必ず続けると約束しているわけではありません。
毎年の家計を確認し、その年にいくら入れるかを夫婦で話し合います。
わが家で確認していること
- 妻の同意を得たうえで資金を移す
- 妻名義の口座として管理する
- 1年間の贈与額を確認する
- 銀行口座の入出金記録を残す
- 複数年分を最初から約束しない
- 判断に迷う場合は税務署や税理士へ確認する
税金は、それぞれの家庭のお金の流れや契約内容によって判断が変わります。
大きな金額を移す場合や、過去の資金移動に不安がある場合は、専門家への確認が安心です。
妻NISAの投資商品はオルカン中心
わが家では、妻のNISAもオルカン中心です。
オルカンとは、全世界の株式に広く分散して投資できる投資信託の愛称です。
妻のNISAをオルカン中心にしている理由は、次のとおりです。
- 世界中の株式に分散できる
- 投資商品を増やしすぎずに済む
- 夫婦で同じ投資方針を共有しやすい
- 長期間保有しやすい
- 日々の判断を減らせる
もちろん、オルカンも元本保証ではありません。
世界的な株価下落があれば、資産額が大きく減ることもあります。
そのため、数年以内に使う予定のお金は投資しません。
投資したあとは、短期的な値動きを追いかけすぎず、長期間保有する方針です。
投資に使う時間を減らし、家族との時間や日々の生活を大切にしたいからです。
妻NISAはサイドFIRE資産に含めない
僕は、45歳で資産5,500万円を目指しています。
内訳は、次のイメージです。
| 資産 | 目標額 |
|---|---|
| 運用資産 | 5,000万円 |
| 生活防衛資金 | 500万円 |
| 合計 | 5,500万円 |
この5,500万円には、妻のNISAを含めていません。
妻のNISAまで合算すると、サイドFIREに使える資産が多く見えてしまうからです。
もちろん、夫婦で暮らしている以上、完全に無関係な資産ではありません。
老後や緊急時に、家族を助ける可能性もあります。
それでも、妻名義の資産を僕のサイドFIRE計画に最初から組み込むのは違うと考えています。
僕の資産は、僕の働き方を選ぶための土台。
妻のNISAは、妻自身の選択肢を作るための土台。
目的を分けて考えています。
妻NISAを急がなくてもよい家庭
妻のNISAにはメリットがあります。
ただし、すべての一馬力家庭が急いで始める必要はありません。
特に、次のような場合は、現金を優先してもよいと思います。
- 生活防衛資金が十分ではない
- 毎月の家計が赤字になっている
- 数年以内に住宅を購入する
- 車の買い替えが近い
- 教育費や医療費が増える予定がある
- 妻本人が投資を希望していない
- 夫婦で資産状況を共有できていない
- 贈与税の扱いが整理できていない
新NISAは逃げません。
非課税枠を早く使うことよりも、家計を安定させることのほうが大切です。
今は月1万円。
余裕ができたら月3万円。
ボーナスが出た年だけ追加する。
そのような進め方でも十分です。
まとめ:妻NISAは夫婦の枠を埋めるためではない

わが家の妻NISA方針をまとめます。
| 項目 | 方針 |
|---|---|
| 年間投資額 | 年72万円を目安にする |
| 投資の条件 | 完全な余剰資金があるときだけ |
| 投資商品 | オルカン中心 |
| 最初の目標 | 元本300万円 |
| 次の目標 | 元本500万円 |
| 理想目標 | 元本1,000万円 |
| 贈与税 | 年間の贈与総額を確認する |
| サイドFIRE資産 | 妻NISAは含めない |
| 一番の目的 | 妻自身の資産と選択肢を作る |
妻のNISAは、夫婦で3,600万円の非課税枠を埋めるための口座ではありません。
わが家にとっては、妻自身の選択肢を少しずつ作るための口座です。
年72万円を入れられない年があっても問題ありません。
300万円まで届かなくても、投資した金額が無駄になるわけではありません。
大切なのは、家計を壊さないこと。
今の家族の生活を大切にすること。
そのうえで、余った力を少しずつ未来へ回すことです。
焦らず、無理をせず、夫婦で相談しながら続けていきます。
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